30歳になりました。

おかげさまで、

2020年2月6日に30歳になりました。

天文6年(1537年)の2月6日に豊臣秀吉が生まれてまして(諸説あり)

僕の453歳先輩の同じ誕生日の偉人です。

僕は豊臣秀吉が大好きなんです。

もともと好きだったけど、誕生日が同じと知ってさらに好きになりました。

というか生まれ変わりだから、って勝手に言ってます。

そんなことは置いておいて

一応30代というどうみても大人になったと思っていますので、

必要とされていないし、偉そうだし、ムカつくだろうけど、

20代へのアドバイスを書こうと思います。

(ウルセェ!聞いてねぇよ!)

おじさんの戯言だと思って聞いてほしいです。

20代はマジで長い

僕にとって20代はめちゃくちゃ長かったです、

正直息切れするレベルで長かった、

26くらいで「谷さんまだ26なんですか?」って言われてたし、

自分でも「まだ26なのかよ」って思ってました。

ジャネーの法則というのがあって、

1歳の時の1年間は人生の1/1だけど、

10歳の時の1年間は人生の1/10だから、体感スピードとしては10倍違う、というものです。

その計算でいうと年々体感スピードは早く、短くなっていき、

80歳の人生だとすると19歳で人生を折り返していると言われるくらいです。

そして多くの人は10代はほぼ学生で過ごします、

そのため10代は何かを始めるには縛りが多い。

だから20代は一番体感スピードが遅く、長く、なんでも始められる年代だと思うのです。

特に僕は18歳の終わりくらいからフリーランスで仕事(テレビ演出など)を始めたので、

ビジネスの現場にいることが長く、特に激流のような現場だったからとても長く感じました。

僕は

10代で土を耕し

20代でタネをまき

30代でしっかり育て

40代で花が咲く

そう考えています。

だから僕は20代で本当にめちゃくちゃ多くのタネをまきました、

これ育てられるか?っていうくらいタネをまきました。

例えば

ダンサー

俳優

脚本

演出

動画クリエイター

フォトグラファー

英語

海外ワーホリ(オーストラリア)

バーテンダー

ホスト

イベント企画会社

ヒモ

ベンチャー企業

縫製工場経営

結婚

子育て(妻の出産)

とか20代でやりました、

細かいことでいうとまだまだあるけど、どれもまぁまぁご飯食べていけるか?くらいはやりました。

周りからは「飽き性」って言われてました。

でも自分が納得いくまでやりました。

で、やっているうちに「これじゃない」って気づくんです。

後から考えると「これじゃない」ではなく「これだけじゃない」ってことだったんですが、

とにかくたっっっっっっくさんタネをまきましょう。

20代なんかで儲けなくていい。

(儲けたい気持ちはめちゃくちゃわかるからまぁまぁ割のいいバイトなんかしたり)

儲かっても新しいタネをまきましょう

(旅と、出会いと、本に使いましょう)

きっと自分を新たな場所へつれていってくれます。

20代は大人です、やろうと思えばしっかりなんでもできる立場です。

お金も借りれるし、ローンも組めるし、

資格も取れるし、誰も文句は言いません。

チャレンジできるのは20代なのです。

僕は20代で1000万/年近く稼いで、全部めちゃくちゃに使いました。

お金の使い方もわかってなかったから、

そしてワーホリで半年で200万くらい貯めて、3ヶ月くらいの旅行で全部使いました。

日本に帰って起業して、20代で5000万近く借金しました。

(今はそんなにないよ)

20代はマジで短い

で、色々やったらマジで20代は短いです。

僕は20代の間本当にもがきまくりました、

めちゃくちゃ貧乏したし、

ホームレスもしたし、

海外で拳銃突きつけられて「死んだな」って思ったこともありましたし、

おっさんに襲わたこともあります。

それでもがむしゃらにもがきまくりました。

結果として

今僕が会社を立ち上げて、プレゼンコンテストで優勝したりしたのは、

間違いなく俳優の時に身につけた場馴れや話す力、

脚本家の時に身につけた話の構成力、

海外で学んだ思考の枠を外す力、

経営していて

ホストの時に身につけた人たらし力、

バーテンダーの時に身につけた酒の場でのコミュニケーション力、

演出家の時に身につけた人を動かす力、

そしてピンチの時に「なんとかなる」と踏ん張れる力、

もちろんスキルとして英語力や、広報に使用する写真撮影や動画撮影、編集も自分でやりましたので、めちゃくちゃ役に立っています。

僕は器用だって言われます、

だけど器用なんじゃなくて「経験の絶対数」が違います。

正直この経験の絶対数は30代に入ってからじゃ絶対取り戻せません。

後にも書きますが30代はやるべきことが違うからです。

正直「成功するにはどうしたらいいですか?」と聞いてきてくれる方の年齢を僕は一番重視します。

30代の方は今ある武器でしか戦えませんが、

20代であれば今から武器を身につけることができるから。

20代は体感スピードとしてはとても長い、だけど実際にタネをまくには時間が足りないくらいです。

10代20代30代、年代によってやることが変わる

先ほども書きましたが10代、20代、30代はやるべきことが変わります。

「年齢は関係ない!」というのはもちろん一般論として成立します。

しかしビジネスや社会の条件として「年齢」は切っても切り離せません。

例えばワーホリは30歳までの国が多いし、

役者は20代後半はすでに若手ではなくなってきます、

脳の成長は止まるし、女性の場合は30歳後半になってくると「高齢出産」になってきます。

心はどれだけ若くでも社会的に見て「若者」という縛りは間違いなくあります。

その上で

10代は土を耕す

20代はタネをまく

30代は育てる

40代に花が咲く

と僕は考えてます。

10代は土を耕す

どこにタネをまくのか、何を育てるのか見極める必要があります。

例えばアルカリ性の土壌じゃないと実がならない植物があったり、

狭い土地では木は大きく育たない場合もあります。

10代は自分がいる環境が「タネをまいて育つのか」を判断する時期だと思います。

僕の場合は「高校を中退した」というのが一番わかりやすく、大きな土作りでした

僕は奈良高専という県内では結構偏差値も高く県内トップ10に入る高校でした。

(偏差値67だったかと)

就職率はめちゃくちゃ高いし、国立だったので学費も安く貧乏だったので、めちゃくちゃいい高校に行ったと家族も喜んでくれました。

しかし僕はどうしても「工業」が合いませんでした、

僕は将来世界を変える人になるんだ!と漠然と考えていたので、2年生の後半からは学校にすら行かなくなりました。

3年の10月に親のハンコを勝手に押して退学してきました。

母はめちゃくちゃびっくりしてました。

でもその時僕は

「今どうしてもやりたいことがある」と伝えました、

続けて

「このままこの高校を出て、就職して、働いて幸せになって、でも、たった1秒「あの時やればよかった」と後悔したら、僕は1秒母を恨んでしまうかもしれない、だからやりたいことをやらしてくれ」

と説得しました。

僕はその後奨学金を取って、

高卒の資格を取って、

ダンサーと俳優の専門学校に入学し、18歳に偶然の出会いからNHKでドラマの演出デビュー(もちろん下っ端から)し、キャリアをスタートさせました。

僕は自分が「ここじゃない」と思い、すぐに行動に移しました。

だって10代は土を選んで、耕す時期だから、

育つわけのない土地のまま20代を迎えてしまうと、育たない。

育っても綺麗な花を咲かせられないと思ったから。

20代はタネをまく

これは先にも書いているので省略しますが、マジで自分で選んだ土地にタネをばら撒きましょう、できることはなんでもやりましょう。

まいた種の数しか30代の武器になりません。

10代、20代で人生が決まる。と行っても過言では「マジで」ありません。

30代は育てる

30代は20代にまいたタネを育てます。

水をやって雑草を抜いて、肥料をあげて育てます。

20代はばら撒けばよかったタネですが、本当にしんどいのはこれからです。

まいた種の数だけムシもつくだろうし、雑草も生えるだろうし。

僕の場合は小さな庭にタネをまいたのではなく、

めちゃくちゃ広い農地にとにかくいろんなタネをまいたので、1人では到底世話を仕切れません。

だから「チームを作る」ということを始めます。

30代は仲間を作る年代なのだと思います。

20代は誰でもリーダーになる可能性があります、

どんなタネもまくことができるからです。

しかしその時に出会う人たちは「友達」であっても、「仲間」ではないのです、だって自分の土地を見つけて、耕した土地に自分でタネをまいているのですから。

しかし、

大きな農場いっぱいに花を咲かせるにはタネをまく人だけではダメなのです。

一緒に「花を咲かせよう」と決意して、チームを組んでくれる人と出会うのも30代です。

とにかく広くたくさんのタネをまく僕、そして目指す世界を一緒に目指してくれるチームに出会いました。

40代は花が咲く

30代でチームを作り必死に世話をします。

この時期が一番泥臭いと思います。

20代はまだ必死に動いても爽やかです。

周りからも「頑張ってるなぁ」と評価されるでしょう、

しかし30代は完璧なおっさんです。

完璧なおっさんが20代で広げすぎた夢を現実のものにしていくために必死に本気で動きます。

そして40代になり、初めて花が咲くのです。

逆にいうと、

土を耕して、タネをまいて、世話をしたから「花が咲く」のです。

僕はまだ40代になっていないので、

なんとも言えないのですが、

10代、20代、30代のどれもが抜けていては綺麗な花は咲きません。

そしてその順番がバラバラでも「花は咲きません」

だから年代によってやるべきことが違うのだと思うのです。

30歳を気分良く迎えるには

僕は30歳をとても気分良く迎えることができました、

それはやはり「タネは撒ききった」と感じているからです。

元大阪市長の橋下さんが「燃焼しよう」と言い続けています、

僕もそう思います。

20代の後悔はどうして残るのか、それは30台では20代でできることができないからです。

本当に時間は有限です、

そして残酷です。

先ほども書きましたが、30代になってから「あの時あれをしておけば」と言ってももう遅い場合がほとんどです。

もちろんチャレンジはできますし、ものにできることも多い。

例えば30歳から英語ができないか?と言われればそれは無理ではないでしょう、

しかしそれを育てて、仕事に結びつけて、さらにそれで人や社会を変えるレベルまで持って行こうとするとかなり大変で、

その間に他にやれたはずのことができなくなる場合もあります。

とにかく燃焼することです。

そして「儲ける」なんかどうでもいいのです。

お金はマジで後からついてきます。

大人ってそんなに悪くない

僕は30歳になってやっと「大人になった」と感じました。

20代の間は見えない夢を見てました、そして毎日不安で、

不安をアテにお酒を飲んでました。

それはタネをまかれていない土地とタネをまいた土地も、

見た目は同じだから。

10代と20代は差が見えないから。

自分がやっていることが将来につながるか不安で、不安で、しょうがなかった。

でも今飲むお酒は「現実」をアテにしてます。

それはチームであり、

芽吹いて育ち始めた夢たちであり、

しっかり明確に自分たちがやってきた時間や種まきが実感として押し寄せてきます。

まだまだ安心はできないけれど、それは確実に成長していると実感できます。

30代に入って初めて自分を「頑張ってきた」って褒めてあげることができました。

そして僕が10代の時に目指していた30歳になっていると思っています。

大人って本当に悪くない、

行きたいところに行って、

やりたいことやって、

変えたい世界を変えて、

素晴らしい仲間に出会って、

そんな大人はかっこいい。

そしてめちゃくちゃ楽しい。

そのためには最高に燃焼する10代、20代が必要なんじゃないか。

そう思います。

僕はまだまだチャレンジャーで、これから嵐もあるだろうし、

育ててきたものがなくなってしまう経験もするだろう。

だけどこれまでの経験は絶対に失われない。

だから、

マジで燃焼しましょう。

30代になったからってめちゃくちゃ上から目線のおじさんより。

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