2016年1月21日、
3年前の今日、
僕はこんな部屋から「合同会社ヴァレイ」を始めました。
何もない部屋。
ミシンももちろんなくて、
スタッフはもちろんなし。
結婚式のご祝儀前借りして資本金100万円で登記して、
すぐに結婚式だったから実質0円で起業。
会社に勤めた経験もなく、
オーストラリアからの長い旅を終えたばかり。
本当にお金がなくて、でも夢を見て、ワクワクしていて。
それは今でも変わっていないんだけど。
なんとなく会社をしてるんだ!って気持ちが欲しくて一人なのにジャケットを着て出社してたっけな。
机と椅子とパソコンを買って、
無理してカメラも買って、
ホームページを自作した。
最初は全然仕事もないし、工場さんの知り合いもいない、
というか縫製という仕事経験0日から起業した。
もちろん仕事がないもんだから友達の結婚式の動画作ったり、
写真撮ったり、
イベントの手伝いやったり、
配達したり。
副業しながらなんとかやってた。
最初のお給料は手取り13万円くらい。
1年はそれで頑張ろう。
正直きつかった。
半年後には娘が生まれた。
廃業する工場さんや、知り合いから安くミシンを譲ってもらって、
初めてスタッフを雇い入れたのが9月だったかな?
今考えればよくこんな会社にきてくれた。
とにかく志はあった。
そして、
「自分にはできる」と心の底から信じていた。
毎日毎日死ぬほど考えて、本読んで、働いた。
理想とするベンチャー企業のイメージはなんとなくあった。
ITを活用して、バンバンと仕組みを作って売り上げを上げていく。
けど現実は、
工場の職人さんはご高齢の方ばかりだから、
「仕様や資材がわかりにくかったら間違えちゃう」そんなことを気にして、
いつも深夜まで仕様書を読み込んで、間違えそうなところに線を引いたり、
拡大コピーしたり。
アナログ。
それでもその時の経験がとても僕を成長させてくれて、
今では縫製経験0の僕がパリコレのデザイナーさんとお仕事させてもらうようにもなった。
(もちろんチームがいるから成立しているのだけれど)
その当時スタッフを2名入れたけど、
2週間後の仕事もまだ決まっていなくて、どうしよう。って感じ、
仕事来なかったら掃除でもしてようか。
そんな呑気に笑ってた。
あの時からやっぱり頭どうかしてたのかな?笑
そしたらチームのメンバーが「いやダメでしょ!なんでもやりますよ!」って必死になってくれて、とても助けてくれた。
そして今でも助けてくれている。
起業から1年後の2017年1月、奈良のビジネスコンテストがあり、
そこで優勝させてもらった。
正直自分のひらめきや企画力にはとても自信があった、でもまさか優勝できるとは思っていなかったのでびっくり。
今までメディア含め見向きもされていなかったけど、
それをきっかけに徐々に仕事のお問い合わせが増えていったっけなぁ。
インスタグラマーさんや海外のお客様とも仕事を始めたのがちょうどこの頃、
ありがたいことに現在もこの当時のお客様の洋服も縫わせていただいている。
会社設立時から決まってしているのは、
工場さん巡り。
フットワーク軽く工場さんや職人さんに出会うたびに所構わず押しかけた。
熊本、岡山、香川、兵庫、大阪、和歌山、奈良、岐阜、名古屋、東京、埼玉、栃木、
本当にめっちゃ足を運んで、年間2万キロ以上車に乗ってた、
新幹線も合わせるとどれくらい移動したかな。。。
本当に何も見えない、
真っ暗な中から1人で始めたヴァレイっていう会社。
今では徐々にではあるけどたくさんの方に知っていただいて、
おとといは奈良県の副知事から「ヴァレイさん頑張ってるね」って褒めていただいたり、
大学生の子に「ヴァレイさんすごいです!」って声をかけていただいたり。
本当にありがたいなぁ。と、
僕は谷さんと言われることも嬉しいんだけど、
自分が作ったこのヴァレイって会社を「ヴァレイさん」って呼んでもらえることが本当に嬉しいんです。
「昔とそんなに変わってない」
今では大切なチームも作れたし、売り上げも、工場さんや職人さんの数もかなり増えた。
でも、
まだまだ目標には遠くて、
いつまでも自分は勉強不足で、
でも誰にも負けない熱量と、夢を持っている。
この1095日間は本当に必死だったし、次の1095日間もきっと必死なんだろうなぁ。
今、
現時点で「成功しました!」なんてまだまだ言えない。
いまだに月末はヒーヒーいってるし、
会社を経営するってそんなに甘くない。
辛いことが99%だ。
でも残りの1%。。。。
だけではなく、
100%全部が僕の成長に繋がるし、
確実に夢の達成に向かっていると確信できるから、
前進できる。
夢は叶う。
経営は才能じゃない。
唯一努力が報われるフィールドだと思う。
だから、
経営において僕は言い訳をしない。
経営には身長も、国籍も、目の色も、顔の良し悪しも、何も関係ない。
だから言い訳もできない。
こんな親(経営者)に育てられてるヴァレイくんも大変だろうと思うけど、
3年間ありがとう。
これからもよろしくね。
もちろん、
僕を支えてくれているチームメンバーのみんな、
健ちゃん、
ゆいち、
ひとみさん、
ヨネさん、
川崎さん、
伊藤さん、
ばあや、
はるちゃん、
ゆきねぇ、
なかまっちゃん、
いつもありがとうございます。
これからもよろしくです。
いつもヴァレイと一緒にお仕事させていただいている皆さん、
本当にありがとうございます。
これから益々頑張っていきますね。