写真はあまりタイトルとは関係ないんだけど、
とってもいいなぁと思った写真。
Valleyで縫わせていただいて、
NHKさんに東京密着していただいたときにも取材に協力してくださった、
KAIKIさんのlook.から
なんだか洋服、ファッションって楽しいものであって、
自分を表現するワクワクとか、ドキドキとか、
そういうものであって、
その本質を忘れたらあかんなぁと。
僕たちは楽しくて、美しくて、かっこよくて、可愛いものを作っているんだということを、
忘れないようにしなきゃ。
ってこの写真を見て思いました。
さて、
今回のブログのタイトルにもあるように、
人って変化をものすごく怖がります。
それを止めることはできないし、「楽しめばいいじゃん!ウェーーイ!」みたいに乱暴でもダメだと思う。
だけど、
だけど、
生きるためには変化する必要があります。
ダーウィンは言いました、
生き残るものは「強いもの」でもなく、「賢いもの」でもなく「変化できるもの」である。
僕がこのファッションの業界に身を置いてよく言われるのは、
「大きな取引先を作りなさい!」
みたいなこと。
確かに安定した取引先は固定的な収益になるし、
事業拡大には必要なんだろうなぁ。
そう理解はしているんですが、どうも腑に落ちないことは、
今ファッションを含むいろんな業界はどんどんBtoBの概念が崩れていって、
P to P
person (人) とperson(人)とのコミュニケーションに移動しているということ。
マスで動いていたビジネスは過去のものになり、
例えばメルカリが出てきて、
古着を段ボールで古着屋さんに持って行って一箱で300円になった。。。
みたいなことはなくなりつつあるし、
minneやcreemaが出てきてフリーマーケットで出店して趣味として!ではなくそれを生業とできる人が出てきて、素人が限りなくプロに近づいてきたり(というかプロの垣根がなくなったり)
家具や家の内装は購入や業者に頼んで。。。から道具を買ってDIYに変化していくし、
クレジットカードだけがキャッシュレスの手段ではなく、
どんどん民間の会社が決済サービスを充実させて行って、支払いのインフラを整備していたり。
要は、
どれも用意された当たり前から個性を大切にする「らしさ」を表現することがスタンダードになっていると思っています。
つまり「個」が主役。
そんななかまだ手形での取引や、最低ロットや、取引における予審の厳しさや、
大量生産することに必死になっている現在の大手アパレルメーカーにその「らしさ」はなくなっているんじゃないか、
そんな風に思います。
SCが増えて行ってその出店計画に合わせて同じお店の中にいくつも同じ系列のお店が並んでたりね。
仕事のやり方もそう、
変化する市場に小手先のデザインで対応して、哲学がない商品を作り続ける。
店舗数が多く、売り上げは大きくなっている。
そんなアパレルメーカーとの取引を僕は推し進めるつもりはなくて、
目先は売り上げが上がっていくように感じるんだけど、
沈みかかった船に乗って「どこまでいけるか」っていう話になっている。
僕たちは途中で沈むわけにはいかない。
小さな船でも目的地まで行かなきゃいけないから。
それよりももっと「らしさ」があるデザイナーたちの表現を形にしていきたいし、
時代に合わせた船に乗らなきゃ。
そして、
同時にそれをビジネスとして成立させる。
そのためのインフラの整備をしていかなきゃなぁ。
そんな風に考えております。
それが僕の感じる変化、
例えばヴァレイでは今月から縫製加工賃をクレジットカードでお支払いしてもらえることにしているし、
これからはorigamiでの決済も可能にして行く予定だったりしてます。
そうすることで若いデザイナーがもっとチャレンジできるんじゃないかなぁ。
そう思います。
工場も、
デザイナーも、
仕組みも、
インフラも、
変わっていかなきゃ。
変化についていけないと、
終わっちゃいます。
これからも必要なものはどんどん変えていきましょう!