2020年4月7日
政府が史上初めて緊急事態宣言を7都市に向けて発生しました。
弊社がある奈良県は緊急事態宣言の対象地域ではございません、
しかしながら奈良県民の28%が県外で就労していること、(日本一の県外就労率)
その多くが大阪や兵庫など今回の宣言の対象地域であることを踏まえ、
すでに新型コロナウイルスは対岸の火事ではなく、国を上げて、地域を超えて取り組まなければいけない課題だと認識しております。
また、奈良県内でも感染者は出ておりますし、
弊社がある街の近隣市町村でも感染者が出ております。
現状の仕事に関してですが、
弊社のお客様であるデザイナー様メーカー様が卸す百貨店や販売店が軒並み休業をしており、
本来であれば春夏の量産、秋冬のサンプルなどで忙しくなる時期ではございますが、
仕事の見通しが5月以降ほとんど立っていないのが現状です、
弊社としては国からの支援も併せて半年〜1年間は運営できる当面の現金を確保しつつ、
会社の存続とスタッフ、そしてそのご家族の”命”を最優先させる対応をしたいと考えており、
4/11より一部スタッフを除いて完全に自宅勤務、もしくはそれができないスタッフ、
例えば会社の特殊ミシン作業が必要であったり、検品作業などが必要な場合でも、
各作業場の人数を極力制限し(1-3名)作業を行います。
生産管理に当たるスタッフに関しては独自の生産管理システムにより全業務の70-80%程度はリモートワークでの対応が可能であり5月以降のお仕事を受注した場合は状況を鑑みながらお受けしたいと思っております、
お客様にあたりましては、
非常に厳しい状況の中で国からの支援を受けながらなんとか事業を継続していただき、
また弊社と一緒に、感動できる洋服を作っていきたいと思っております。
ファッションは人の心を動かします、
ファッションは歴史を作ります、
ファッションは人が生きる証だと言えます。
このような大きな壁を乗り越えた後、必ずファッションは発展します。
その時のために、なんとかこの大きな壁を乗り越えましょう。
そしてまた一緒に服づくりをやりましょう。
(終わりのような書き方ですが、ご依頼お待ちしております!!笑)
職人さんたちにあたりましては、
弊社にご登録いただいている職人さんの多くはフリーランスであり、
弊社からの仕事が止まることで生活が立ち行かなくなる方もおられるかもしれません。
その場合は迷わず代表の私、谷までご連絡ください、
弊社社労士、税理士、弁護士、商工会などと連携しできる限りの支援情報の提供を行い、
生活を維持していただけるように相談させていただきます。
皆さんの技術は国の宝です、
皆さんが日本の縫製を支えてくれたために日本の経済成長がありました、
そしてその上で今の日本があり、
皆さんの技術、功績は守られるべきものです、
そして皆さんの技術により作られる洋服は、
将来世界で輝くデザイナー、そしてエンドユーザー様がファッションを通じて生まれるドキドキ、ワクワクを作り、
人によっては大きく人生が変わるきっかけになるものになります。
だからこそ、
今皆さんはなんとか生き抜いて欲しいと思っています。
同時に私たちとお仕事をしていただいている職人さんの多くは高齢になられています。
どうか、
まずは”命を守る行動”を最優先してください。
重ねてになりますが、
困ったらすぐに僕に連絡してください。
国内に数百名おられる職人さんたちからの連絡で連絡を返せないことがあるかもしれません、
でも必ず返します。
なんとか、この高い壁を乗り越えましょう。
最後に、
弊社のビジョンは”日本の縫製業を次世代につなぐ”というものです、
それにはデザイナーの皆様、職人の皆様、紡績、資材、バイヤー、販売店、
そして洋服を購入していただける全ての皆様、関係者の皆様のお力があってこそです。
辛く大変な時期ですが、なんとか踏ん張りましょう。
このピンチを乗り越えた後、
必ず僕は日本の縫製業を前進させます。
だから、
なんとか今は皆さん”命”を大切にしてください。
よろしくお願いいたします。
合同会社ヴァレイ
代表社員社長 谷 英希