合同会社ヴァレイは2016年1月から運営を開始しました。
当初は小ロットに特化したそれこそ「工場」として運営し始めました。
しかし速攻で挫折。
「こりゃいかん」と、
当時はまだアパレル業界に対する知識もなく,、加工賃もめちゃくちゃ安く受けていたし効率も悪かった、
だけど同時に工場の現場と、小ロットをお受けする意味や勝算、そして難しさも同時に感じました。
その後MY HOME ATELIERを考案し、
2017年のビジコン奈良で優勝させていただき、本格的に工場の運営からMY HOME ATELIERの運営にシフトチェンジしました。
でかい資金で設備投資も行い、ガシガシと仕組みを作り始めました。
NHKに密着してもらったのもこの時期、
NSP(奈良スタープロジェクト）の１期生になったのもこの時期
2018年に入り味わった挫折。
と言うか知った自分の無力さと、無知さ。
自分はスターでもなんでもないなぁ。と気づく。
頭でっかちになって、会社内を見れていない！
ビジネスプランは面白いから売り上げは順調に伸びているけど、マネジメントや数字の細かな部分の認識不足。
完璧な「経営者の力不足」でした。
何度も何度も挫折しそうになりながら、寝れない夜を何度も経験しました。
でもそこで出会った「日本の縫製業を次世代につなぐ」と言うビジョン、
自分の中から出てきた言葉でしたが、
この言葉にどれだけ助けられたでしょうか。
このビジョンができてからは視界が澄み、目指す場所がはっきりとしたように感じました。
そこからチームのみんなとしっかりと向き合おうと決め、
話し合い、社内の改革を進めていきました。
何度も何度も社内で引越しをして、
部署移動も何度もあって、みんなジェットコースターに乗ってるような気分だったと思います。
もちろん何度も何度もチーム内でもめました。
喧嘩したし、険悪にもなったし、
実際に抜けて行ったメンバーもいます。
だけど、今いるメンバーは本当よくついてきてくれてるなぁ。
本当にうちのチームはすごいぞ。
ちなみに抜けたメンバーにも申し訳なくて、
僕がしっかりとしたリーダーであったなら、もっと楽しいヴァレイで仕事してもらえてたと思う。
ごめんなさい。
そして、
今年一番感じたことは「頑張る」をやめること。
誤解を招きそうなのでしっかりと書いておくと、
「頑張って」解決することはそんなに多くないと言うこと。
もちろん毎日努力して、考えて、動くんだけど、
例えば、
「残業したらできる！」は「できない」と判断すべきだし、
１人がとっても頑張ればできる！と言う状態はとても危険だと思うし、
あれもこれもやって疲弊する状態も危険だと思った、
要は「普通に仕事していたらうまくいく」と言う状況を作らなきゃ。と思いました。
だから会社の中にきちんとした線を引いて、
あなたはこの領域しか「やっちゃダメ！」を徹底し始めました。
助け合っていこう！と言うのはとても危険だなぁと感じたんです。
助け合いは自分の仕事を見えなくすることに他なりません。
ただの楽しいお仕事ごっこがしたいなら、助け合っているように馴れ合って、
仕事をしていけばいいと思う。
「それ手伝います！それやります！」って、
でも本気で社会を変えていく、日本の縫製業を次世代につなぐためには、
個人単位でとても高い能力が必要だし、
そもそも「仕組み」がしっかりと回っていないと意味がない。
その仕組みは「頑張っているから」回るようではいけなくて、
普通にしていればうまくいく流れを作らなきゃだなぁ。そう思いました。
そんなことを考えることができるようになったのはやっぱり大変なことを何度も乗り越えてきたからだし、
このメンバーと一緒だからだし、
いろんな無駄に見えることに挑戦したからだし、
やっぱり濃い経験ができたから。
去年より今年の方がテレビにも新聞にも、イベントにもたくさん登壇させていただいたけど、
去年よりヴァレイが大好きになったし、
プロの経営者になりたいと心のそこから思いました。
僕は縫えないし、
縫製工場のことなんかまだまだ何もわかってない。
だけど、
だからこそ、
最高の経営者になりたい。
そう思った一年でした。
生まれた時に占いをしてもらっていました。
2017年から18年は僕は人生で一番と言ってもいいくらい運がいいそうです。
そして2019年に「一生の仕事を決める」そうです。
来年2月には29歳になります。
もう覚悟はできてます。
日本の縫製業を次世代につなぐ。
そのために、MY HOME ATELIERをもっと面白くて、ワクワクするサービスに進化させる。
そして地味に来春から若干名ですがスタッフ募集です。
(裁断士、生産管理)
来年もよろしくお願いします。
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