何事にも適正なスピードというのがあるなぁ。
そんなことを感じています。
20代前半ほどの勢いは少しずつ落ち着いてきたような気はしますが、
それでも自分なりにスピード感をもって走っているつもりです。
でも、
スピード感って人によって違います。
“早く行くなら一人で行きなさい、遠くへ行くならみんなで行きなさい”
この言葉は何度も何度も自分自身に投げかけている言葉です。
僕たちはチームです。
だから誰かだけが早すぎるとダメなんだなぁ。
そして、
業界のスピード感や感度も大切、
もっというと業界の細分化もとっても大切。
そう思います。
例えて言えば、
ファッション業界はとても変化が早い業界です。
流行りはもちろん、Eコマースの発達や生産地域の移り変わりなど、
とても変化が激しい状態です。
しかし国内の工場に目を移すとその変化に対応できない工場さんやデザイナーさんが多くいらっしゃいます。
その工場さん達はすなわち僕たちのビジネスパートナーさんになるわけですが、
その人たちは世界中の変化に対応できず、言い方は悪いかもしれませんが、
取り残された状態になっているのです。
つまりファッション業界のスピードはとても早いが、細分化して見てみるとスピードは一定ではないということです。
そこに僕のようなベンチャーが入ってきて、
「さぁ!革命を起こします!今からの業界はこんな風に変えていきます!!!」と変化を求めてしまっても、
元々変わることが苦手な人たちなだけに、なかなか浮いてしまいます。
そして同時に僕はそんな変わらない人たちが大好きでもあります。
だから、
そんな人たちと一緒に一歩一歩、自分たちのペースで歩いていければいいんじゃないか、
そんな風に思います。
着実に、ゆっくり、
みんなで遠くまで行きたいなぁ。
そんな風に思うんです。
そして自分自身に常に問いかけます。
自分は自分のペースで歩けているか。
ちゃんと急いでいるか。
焦りすぎてないか。
なんだか経営することって哲学ですね。
ZOZOの前澤社長のようにファッション業界をガラッと変えていく人、
めちゃくちゃかっこいいなぁ!
って思います。
同時に僕は世界に革命を求めているのだろうか。
それよりはむしろ、
自分らしく行きていく人たちの心を守っていきたい。
伝統を守っている人達の想いを次世代につないでいきたい。
そんな風に思います。
前澤さんが攻めなら、僕はそこに確実に生まれる溝を埋める守りでありたい。
そんな風に思います。
ファストファッションは確実に若い人たちにファッションの素晴らしさを伝えて、
自由を提供しました。
だけど僕はそこに生まれた工場さんたちの減少や、
それに伴い世界に挑戦する日本の若いファッションデザイナー達の表現の自由を叶えるために、
小ロットに特化したMY HOME ATELIERというものを運営しています。
この仕組みは本当に工場さんありきです、
ぜひ皆さんのお知り合いで服作りに携わるかたがいらっしゃいましたら、
ご紹介ください。
そして昔工場で働いていた方などがこの日記を見てらっしゃった場合、
ぜひお問い合わせください。
日本の縫製業を次世代につなぐ。
それが僕たちのビジョンであり、自分らしく生きる職人さん達のかっこよさ、
美しさを次世代に繋ぎたい。
そんな思いでもあります。
どうぞよろしくお願いします。
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