今日はしとしとと雨が降っています。
今日は朝から打ち合わせがあって、
そのあと讀賣新聞さんの取材、その後株式会社freeeさんのfreee部のミートアップにスカイプで参加させていただきます。
とまぁ盛りだくさんな1日なんですが、
昨日は夜勤をしておりました。
月末になると出荷数が多くなるので日中で終わらなかった仕上げ作業などは残って自分でやるようにしています。
アイロンを当てながら考えていたんですが、
日本の服づくりってとてもガラパゴス化しているなぁと思うわけです。
先日こんなことがありました。
うちの近所にある縫製工場がありまして、
そこはうちと同じように40年近く運営してらっしゃって場所もめちゃくちゃ近くなのにお互いのことを全く知らなかったんですね。
ご縁あってその工場へ行かせてもらって、失礼ですが印象としては「普通の小さな縫製工場」でした。
雑然としていて、
見た所雑貨関係の縫製工場さん。
お話をしているうちに「雑貨」や「スポーツ系の服」をしているということがわかってきました、2年前までアシックスさんの縫製をされていたそうで。
今は従業員さんも1人だけであとはご夫婦で経営されていました。
社長さん曰く「今はもう息子が東京でやってるアパレルの商品を少し作ってるくらい」というので見せていただきました。
。。。。。。。。
めっちゃすごいボアのジャケットが出てきまして、
ボアのジャケットってめっちゃめんどくさいし難しいんですね。
(裁断の時ケバケバになるし)
僕「え?!失礼ですけど社長、これ縫わはったんですか?」
社長「うん、型紙から」
僕「型紙から!!!」
この衝撃伝わりますかね。
古ぼけた(失礼ですが)縫製工場で雑貨とかやってる工場から、
ゴリゴリのボアジャケットが出てきて、
しかも「型紙」から縫製までを一貫で、小ロットで生産できる工場がこんな近くにある!というのです。
さらに話を聞くと
社長「昔ね、スキーウェア作ってたから」
僕「なるほど」
なるほどです。
とんでもなくパーツ数の多いスキーウェア、しかも特殊素材、
それを作っていた技術は未だ健在で、それを考えるこボアのジャケットくらい。。。笑
その工場さんにはもちろんインターネットでの営業なんてありません。
ファッションのトレンドもありません。
しかし間違いなく技術があります。
今ファッションを企画されている方達の中で次のAWに向けて「ボアのアイテムを縫いたいけど小ロットだし国内工場はもうないから、、、」という方は無数にいるはずです。
しかし、
縫製工場は時代に合わせて発展していくことができず(できた工場もあります)ガラパゴス化が進んでいます。
しかしその中ではものすごい技術が眠っており、
その環境はまさに「小ロット」「高品質」で製造が必要な今の時代にマッチングしています。
そんな縫製工場の1つである私たちヴァレイが、たくさんのガラパゴスを集めて楽園を作りたい。
そんな構想を持っています。
それが「ONE BIG FACTORY “NARA”」です。
奈良は縫製のガラパゴス諸島。
でも、
縫製にとっては楽園です。
僕たちと一緒にそんな楽園を作ってくださる職人さんや、
工場さんは随時募集してますので、
ぜひご連絡くださいね。
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