ようやく昨日の晩に販売を開始しました。
kazoku shirtsが贈る「母の日ギフト」です。
宣伝告知は色んなところで行なっているので、今回は宣伝というよりも、
この母の日ギフトの販売を開始することができてとても嬉しい。という僕の個人的な気持ちを書きたいと想います。笑(誰も興味がないかと思いますが)
僕が自社ブランドを立ち上げる時に確固たる信念のもとにすぐに「kazoku」というブランドが立ち上がったかというとそんなことはありません。。。
めちゃくちゃ迷いました。
というか迷走しました。
そもそもブランドの立ち上げを行うにはいくつか理由がありました。
1つ目はヴァレイの現在のメイン事業であるB to B向けへの製造業のブランド化のためです。
「どんなブランドのどんな商品を縫ったことがある」その実績もとても大切です。
しかし誤解を恐れずに言うと縫製工場は所詮下請け工場です。(少なくとも国内において)
フランスやイギリスなどではデザイナー、パタンナー、そしてクラフトマン(職人)が三位一体となり最高の洋服を仕立てていきます。
しかし日本の縫製工場は「安く」「品質よく」「短納期で」作る道具になっているのではないか、そんな風に感じることが多くありました。
多くの場合日本の一流(と見える)アパレルメーカーの商品も自社工場での製造はほぼ0です。
製造をアウトソーシングすることでリスクヘッジし、OEMすることで経費を節約していきます。
その結果コモディティ化(ブランド化の逆)が起こります。
どこにでもある商品が増えていく。
その商品を「縫ってます!」と言うことが果たして工場にとってのブランド化なのか?
そう思っていたからです。
それなら時間がかかろうとも「こんな素敵なブランドの商品を自分たちで作っています」の方が素晴らしい宣伝になるのではないか?
そう思ったのです。
2つ目の理由は会社内でのモチベーションです。
先にも書いたようにアパレルメーカーの多くはいわゆる「企画会社」になっています。
(もちろんそうでない方達も多いし私たちのお客様には熱い方達もたくさんいらっしゃいます!)
縫製や服のこと、職場環境のこと、職人の家族、環境のこと、色んなことを知って服づくりを行う人たちは少なく、工場の人間にとってはただ指示された仕事を指示された品質で製造していくのです。
私たちの仕事は機械で製造するものではなく「人が手を動かして」作っていくものです。
(自動化は進んでおりますが)
その人のモチベーションが下がってしまったら、服は決して活き活きとした顔になりません。
私たちは直接お客様からの「ありがとう」が聞きたい。
そのたった一言が欲しい、そのためにブランドの立ち上げを考えました。
そしていざブランドを立ち上げるとなった際、
このkazokuの企画がまとまるまで半年以上かかりました。
最初はブランドがどう言う定義なのかも知らず、何を持って立ち上げと呼ぶのかも、
ブランド名も、商品も何もありませんでした。そして何も知りませんでした。
少しずつ勉強を重ね、自分たちのビジョン、ミッション、そしてフィロソフィー(哲学)のもとにブランドが成り立つことを知りました。
そして、そのブランドが最も優れたマーケティングであることも同時に知りました。
このkazokuの立ち上げに当たって反対意見や、お客様目線であるかどうか、
時代に逆行しているのではないか、夢を見過ぎなのではないかなど色んな意見をいただきました。
しかしこのkazokuというコンセプトは考えれば考えるほど、
人に話せば話すほど「守りたい」と思うものでした。
私のとっての家族は「縫製業」そのものです。
職人そのものです。
工場そのものです。
そんなひたむきに服づくりに向き合う家族を守りたい、
そして本物の服づくり、本物のブランドを作りたい。
そして一人でも多くのお客様に本物の想いをお届けしたい。
そう思いました。
kazokuのシャツは名前の通り家族が家族のことを思って作ったシャツです。
僕はこのシャツを大切な家族に贈ってもらいたい。
そしてそのシャツを着るときに大切な人を想って欲しい。
寂しい日常に少しでも家族の温もりを感じて欲しい。
そんなことを想って作ったシャツです。
だからこそ、
母の日や父のひ、敬老の日など大切な家族を想う日に「kazokuのシャツ」をプレゼントして欲しいのです。
そして、
そう想ってkazokuのシャツを贈ってくれることが最高の僕の喜びであり、
私たち家族の喜びです。
商品だけでなく僕たちの哲学、想いも一緒にお届けできればと思いますので、
これからも応援宜しくお願いします。
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